子どもとスマホ

 進級や進学などの季節であることも関係しているのでしょうか?携帯ショップで新しく携帯を購入してもらう子どもたちの姿がよく目に留まります。子どもたちの表情はそれはそれは希望に満ちあふれています。しかしそれとは反対に今年1月16日には静岡・牧之原市で40代の女性が刃物で刺され、死亡する事件が起きました。殺害したとして身柄を保護されたのは、死亡した女性の娘。中学1年生で年齢は13歳。事件のきっかけは、スマートフォンの使い方をめぐる親子間のトラブルだった可能性があることがわかっています。とても悲しい事件です。

 それぞれの家庭で子どもに携帯電話を持たせる際、どんな約束事を決めていますか?吉川徹著の「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」の中に、「ネットやゲームについての約束は子どもには守れない」ことを出発点にするなら、大人は子どもと約束する時に、「この約束を守らせることができるかどうか」を常に考えておかねばなりません。とあります。わたし自身も子どもにスマホを持たす時には約束を決めましたが、その約束が守られることはありませんでした。考えてみると、親の方針を子どもに押しつけただけの約束だったのかもしれません。どのような約束がフィットするのかは、それぞれの子ども、家庭によってまったく違ってきます。小学生の親子を対象としたあるアンケートでは、「子どものスマホを取り上げたことがある」親は60.7%となっています。主な原因はスマホの長時間の利用などです。また、「その後、子どもとの関係が険悪になった」親は44.6%です。それぞれの事情にあった約束を、子どもとしっかり相談しながら作ってみる必要がありそうです。

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